製品案内 NEW ENGI
創業1805年の玉村本店。日本酒づくりが祖業です。
ここ100年以上は、縁喜の銘柄で酒をつくってきました。
いま、この長野の山の中で、蔵人たちが真剣に米をつくっています。
できるだけ自然なやりかたで。
その米が酒になりはじめました。
米で酒がこんなにちがうんだなと、やっと実感。
だから、
そんな、ぼくらの米でつくった酒を、”ニューエンギ”と呼ぶことにしました。
過去の伝統を捨てるつもりはもちろんありません。
でも、あえて「ニュー」といえるくらいにあたらしいものができるんだと思って、
米と水だけの酒です。
コンセプト
もちろん、香りを否定するつもりはありませんが、食事と一緒に楽しむ上での味わいを大切に考えています。前菜的な、繊細なものだけではなく、しっかりした食事にも負けない味のためには、むしろあえて磨きすぎない味わいの良さもあるのではないかと思うのです。
力強いといっても、カーッと熱くなるような、雑味たっぷりの味わいは、もちろん目指すところではありません。ですから、精米歩合を高くしないで、キレイさと力強さの両立を実現できるように、タンパクを抑えたよく溶ける米からつくっています。
まずは、金紋錦と山恵錦で、55%と65%の精米歩合から、ニューエンギシリーズはスタートします。
ここから、徐々に、ぼくらの米を最大限に生かす酒づくりに挑戦をしていくつもりです。
皆さんにとって、お好みの味がみつかればうれしいです。
NEW ENGI が育つ環境
玉村本店では、2003年から、美山錦を自家栽培してきました。2004年にビールの醸造を開始してからは、仕込みで出る麦芽粕からつくった自家製の堆肥を酒米づくりにつかっています。
仕込みの度に出る大量の麦芽粕を、近所のキノコづくりにつかわれる培地のおがくずと混ぜて、一年以上、発酵・熟成させつくるこの自家製の堆肥が、ぼくらの肥料の主力です。自分たちがビールの仕込みでつかう原料を、最大限に活用できるのはうれしいですし、その肥料がまた米やホップを通じて、次の酒やビールを生み出す循環は、とても素敵だと思います。
2020年から、耕作面積を大幅に拡大し、「金紋錦」の栽培もはじめました。2021年にはあらたに「山恵錦」にも挑戦。2023年時点で、耕作面積は約4ha となり、あらたに「山田錦」の栽培も開始しました。すでに、先シーズンの仕込みで、純米酒全体の自家栽培比率は約80%(残り約20%は、長年契約栽培をお願いしている全国有数の米どころ木島平村の小池さんの山恵錦)となりました。
とても非効率ではありますが、自分たちが安心できる自然な農法により、自分たちが求める、タンパク分を抑えた、「溶け」のいい米が、だいぶ作れるようになってきています。これからも、いろいろ学びながら(=つまり、失敗も経験しながら)、ぼくらが求める「いい酒米」を目指して、試行錯誤をしていきたいと思っています。
商品ラインナップ
製造情報
NEW ENGIでは、そのお酒が生まれる過程を、年ごとにコメント付きで公開しています。
田植えの日から蔵出しの日までの物語を知っていただくことで、より深くお手元の商品をお楽しみいただければ幸いです。
ご購入いただいた商品名とBY(醸造年度)、"製造ロット)"を照らし合わせてご確認ください。
NEW ENGIのこだわり
NEW ENGIのこだわりの詳細はこちらからご覧いただけます。